アメリカと麻薬
その意味では、日本のように、全体として依存の関係が成り立っているのも案外いいところがある、という気はします。
それは日本が母性を大事にする社会だからでしょうね。
だから西欧の文化では、依存ということがけっこう難しい問題になる。
最近パーリー・ドハティという人の書いた『ディア ノーバディ』というイギリスの小説を読みました。
親しい友達同士だった高校生の男女が、そんな気はなかったのに、つい性的な関係を持つんです。
それで女の子が妊娠してしまう。
女の子は、自分の中に変なものが入ってくることが、とてもイヤで、それに「ノーバディ」という名前をつけてるんです。
「だれでもない」という意味ですね。
そこにいるんだけどいない。
そして「ノーバディ、あなたなんかいらない」と語りかけるんです。
そしていよいよ中絶しようというときになって、気持ちがパッと産む方へ変わる。
ずっと語りかけているうちに、だんだん母としてその子を産んでいこう、と思うようになるんです。

依存と出会い

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